2022年1月31日より、成光精密株式会社(代表:高満 洋徳)の取締役として、西村 和彦が就任したことをお知らせいたします。また、同日付で西村の所属する西村鐵工所(大阪市大正区、代表:西村 誠二)と成光精密株式会社は業務提携契約を締結し、「両社の強みを活かした加工・開発案件の多角化、両社共同での人材育成の推進」による技術力の強化をはかります。

成光精密は、2001年の創業以来、自動車・半導体産業をはじめとした様々な試作開発を請け負い、多品種小ロットの精密金属加工に取り組んでまいりました。また、2018年には株式会社リバネスとの資本業務提携により、試作開発の技術・ノウハウを活用したベンチャー企業の開発支援に取り組んできました。同年に本社工場2階に開設したものづくりオープンイノベーション拠点「Garage Minato」には、ベンチャー企業や研究者から多くの技術課題が持ち込まれております。こうしたものづくりの課題解決には、自社だけではなく、近隣町工場を中心とした製造業のネットワークが不可欠となります。これまで成光精密では、そのネットワークを構築し、技術力の強化に向けた様々な取り組みを行ってまいりました。

新たに取締役に就任する西村は、ボーリング加工において大阪テクノマスターや、厚生労働省のものづくりマイスターに認定される高い技術力を持った技術者となります。金属加工という同業ではありますが、弊社が得意とするのが「手で持てる小さな金属切削加工」という領域であるのに対し、西村が得意とするのは「中・重量級の金属切削加工」という領域にあります。

成光精密の加工実績
西村鐵工所の加工実績

今回、西村の就任及び西村鐵工所との業務提携により、両社が請け負う加工、開発案件の領域を広げ、より多角的な製造体制を構築することが可能となります。また、技術者に対しての人材育成や各種勉強会を合同で実施することにより、両社の技術者育成の加速に取り組んでまいります。


今後も成光精密は、「こだわりがあるメーカーに成長し、世界のものづくりの課題を解決する」という企業理念のもと、技術力の強化を推進し、「アイデアをすぐ、カタチに」を実現する、世界に誇れる製造業を目指します。

新経営体制

代表取締役 高満 洋徳
取締役 吉田 一寛
取締役 西村 和彦

新取締役 略歴

西村 和彦(にしむら かずひこ)

西村鐵工所(大阪市大正区、代表:西村誠二)所属。2000年より、西村鐵工所の技術者として金属加工業に従事。2019年、大阪テクノマスター制度(大阪市による認定・顕彰制度)にて、ボーリング加工における卓越した技術者として認定、厚生労働省 ものづくりマイスターの認定を受ける。2019年から2021年まで大正工業会青年部会(若葉会)の会長を務める。Garage Minato発ベンチャーである株式会社ハングの「サクゴエ」開発メンバーとしても参画。

西村 和彦
西村 和彦

西村鐵工所 概要

1950年に大阪市港区市岡にて創業。2014年より現在の大正区泉尾に移転。マシニングセンタ(2015年導入)、NCフライス精密加工、機械加工に取り組む。多品種少量、一品一様の部品加工を得意とする。
◯取扱品目
産業用機械・治具装置・省力医療関連機器・介護福祉器具・油圧ポンプの部品加工・配管防振金具(マルチクランプ)
◯保有設備
立型マシニングセンタ(1台)、立型NCフライス盤(1台)汎用フライス盤(1台)、ボール盤(5台)、溶接機/半自動(1台)、溶接機/アーク(1台)、3D CAD/CAM(1式)、歯車設計ソフト(1式)